minato-daizoの日記

魚について色々紹介します。

岩手県 冬のプライドフィシュ「岩手のあわび」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第124弾!

f:id:minato-daizo:20181025085837p:plain

冬:岩手のあわび(旬11~12月)をご紹介します。

抜群の風味と味を誇る、岩手の冬の味覚。

煮ても焼いても蒸しても、もちろん刺身でも

 

プライドストーリー

・漁業者の努力が生んだ、日本一の生産量。国内外で高い評価を得ています

・県の各所で漁獲される岩手のあわび伝統の素潜り漁も自慢です

f:id:minato-daizo:20181208135744p:plain

あわびは夏から秋にかけて産卵され、海底へ着底します。餌となるわかめやこんぶの生息状況や漁場環境にもよりますが、岩手県で漁獲サイズと定められている9cmを超えるには4~5年という長期間を要します。

 岩手では貴重な資源であるあわびを保護するため、さまざまな策が講じられています。例えば、沿岸の各漁協による種苗放流、餌となるわかめ・こんぶの給餌。また、岩手県漁協調整規則により定められている、漁が可能な期間(11月~翌年2月の4ヶ月間)を超えての漁獲は行いません。それだけではなく、例年1月と2月を自主的な禁漁期間とし、資源の保護と造成に努めています。人々の努力により、岩手県のあわび漁獲量は日本一を誇っています。

 漁業者が漁獲したあわびは、事前入札により決定した買受業者に引き渡されます。その後、国内向けに生のまま出荷されるものと、主に香港へ向けて乾鮑(かんぽう)と呼べれる干しあわびに加工し輸出されるものに分かれます。乾鮑は、最高級の中華料理食材です。その歴史は古く、江戸時代には中国との貿易における重要な輸出品として利用されていました。現在も、通称「吉浜鮑(きっぴんあわび)」というブランドで売り出されており、乾鮑の本場である香港や中国において最上位の評価を獲得しています。

f:id:minato-daizo:20181025090537j:plain

岩手のあわびは、岩手県内の各地で水揚げされます。主な漁法は、カギ採りという手法。サッパ船と呼ばれる小型の船の上から箱メガネで海底を目視し、竿カギと呼ばれるカギで漁獲します。また県北の地区では、ドラマで話題になった海底まで素潜りで潜水して漁獲する素潜り漁が行われている地区もあります。

 岩手県では恒久的にあわびが獲れるように、漁獲サイズや期間を設けるなどの資源保護の他に、あわびの種苗放流も行い、資源の増加にも努めています。毎年5~9月に、殻長25~30mmまで成長させた約890万個の人工種苗を放流しています。それらの成果もあり、一時期大きく減った水揚げは、徐々に回復傾向にあります。

 

今回は岩手県のあわびを紹介しました。

第125弾は、宮城県 みやぎの殻付カキを紹介します。

あわびについては茨城県のプライドフィシュ「茨城のあわび」、三重県のプライドフィシュ「三重の海女獲りあわび」、徳島県のプライドフィシュ「県南のあわび類」をご参考に・・・

 

塩干専門みなと水産リニューアルオープン!

 

minatosuisan.jp

 

こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

daizo-m.com

青森県 冬のプライドフィシュ「青森のホッキガイ(ウバガイ)」をご紹介!

 

 

 

全国プライドフィシュ紹介第123弾!

f:id:minato-daizo:20181025085837p:plain

冬:青森のホッキガイ(ウバガイ)(旬1~3月)をご紹介します。

コリコリの歯ごたえとミルクのような甘みが絶妙

 

プライドストーリー

三沢市の各店舗が独自の調理法で作る冬の定番グルメ「ほっき丼」がおすすめ

・漁協が一丸となり資源を管理。持続可能な漁業をめざしています

f:id:minato-daizo:20181207110723p:plain

産地が北海道・東北であることから、一般的に「ホッキガイ(北寄貝)」と呼ばれ広く知られています。正式名称は、寿命が30年以上と長寿であることから「ウバガイ(姥貝)」と名付けられています。

 ホッキガイは、海中を浮遊するプランクトンなどを海水と一緒に取り込んで食べ、最大10cm前後まで成長します。北国青森の冷たい海で育ったホッキガイは身が締まり適度な歯ごたえがあり、独特なミルクのような甘さが魅力。高タンパク・低脂肪で鉄分やビタミンB12などの栄養成分を含んでいます。

 刺身、しゃぶしゃぶ、酢味噌和え、貝焼きなどでいただくのが一般的ですが、三沢市の飲食店では、各店独自の調理法と味付けでホッキガイの旨さを活かした「三沢ほっき丼」を提供しています。現在「冬の絶品グルメ」として、県内外から観光客が訪れるほど注目を集めています。

 加熱すると、身が赤と白になることから縁起物としても扱われています。

f:id:minato-daizo:20181025090537j:plain

漁協が一丸となり資源を管理。持続可能な漁業をめざしています

 青森県南の、三沢市漁協、百石町漁協、市川漁協、八戸みなと漁協で、桁引き漁法によって水揚げされています。これらの県南市町の漁協で組織する「北浜ほっき貝資源対策協議会」では、漁期や操縦時間、1日あたりの水揚量、稚貝放流などを取り決めています。ホッキガイは1年で約1㎝程度成長すると言われており、青森県では7㎝以下の採捕(漁獲)を禁止している中、協議会では8㎝以下のホッキガイの採捕を禁止にするなど、資源管理型漁業に積極的に取り組んでいます。特に県南で主に流通しているものは10㎝程度のもののため、9~10年もののホッキガイです。

 

今回は青森県のホッキガイを紹介しました。

第124弾は、岩手県 岩手のあわびを紹介します。

ホッキガイについては北海道のプライドフィシュ「苫小牧のほっき」をご参考に・・・

 

塩干専門みなと水産リニューアルオープン!

minatosuisan.jp

 

こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

daizo-m.com

北海道 冬のプライドフィシュ「函館のごっこ(ホテイウオ)」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第122弾!

f:id:minato-daizo:20181025085837p:plain

冬:函館のごっこ(ホテイウオ)(旬12~4月)をご紹介します。

冬にしか味わえない北海道の旬の味覚。鍋料理にピッタリの魚です

 

プライドストーリー

・たまごぷちぷち、身はぷるぷる。冬の産卵期にだけ味わえる、上品なコクと旨み

ごっこの習性を熟知した、北の漁師が捕らえる旬の味覚

 

f:id:minato-daizo:20181204091044p:plain

冬の鍋料理にピッタリな旬の味覚「ごっこ」は学名をホテイウオといい、七福神の布袋様に由来する縁起の良い名を持ちます。特徴はなんといっても、ぬるりとしたこの見た目。岩場に吸い付くための吸盤を腹部に持っており、これの大きいのがオス、小さいのがメスに大別されます。見た目は少しユニークですが、コラーゲンたっぷりなプルプルの身からでるダシは格別で、北海道では冬の郷土料理「ごっこ汁」として多く食べられます。

 津軽海峡に面した函館市恵山は、そんなごっこの漁獲量が北海道一!観光客の多く訪れる市場には、キャラクター化させたごっこのマスコット、Tシャツなど、かわいらしい商品が数多く並んでいます。毎年2月に開催される恵山ごっこまつりでは、無料でごっこ汁が振る舞われる他、とれたての鮮魚即売会も行われるので、ぜひお越しください。なお、イベントまでの期間は道の駅「なとわ・えさん」の駅長を、ごっこゆるキャラ「ほていドン」が務めます。

f:id:minato-daizo:20181025090537j:plain

ごっこの習性を熟知した、北の漁師が捕らえる旬の味覚

 鹿部町から恵山岬を経て函館市の沿岸で操業される、ごっこの刺し網漁。ごっこは普段、沖合表層から中深層域に棲息しますが、産卵期には水深10メートル以浅の岩場に集まります。

 また、ごっこは夜行性のため、活発に活動を始める夕方頃にあわせて網を仕掛け、翌朝に揚げるのが一般的ですが、地域によってはメスにオスが寄り集まる習性を利用し、網を仕掛けた2日目以降まで待つこともあります。

 メスは卵が重宝されることから、オスの倍近い価格で取引されるため、網から外した後は速やかにオス・メスに分別し、出荷されます。

 

 今回は北海道のホテイウオを紹介しました。

第123弾は、青森県 青森のホッキガイ(ウバガイ)を紹介します。

 

塩干専門みなと水産リニューアルオープン! 

minatosuisan.jp

 こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

daizo-m.com

沖縄県 秋のプライドフィシュ「沖縄産車海老」をご紹介!

 全国プライドフィシュ紹介第121弾!

f:id:minato-daizo:20181025085837p:plain

秋:沖縄県車海老(旬10~11月)をご紹介します。

縞模様の体に秘めたぷりぷりの身。口に広がる上品な甘さが絶品

 

プライドストーリー

・細かな気配りを受けて育つ、高品質の沖縄ブランド。 どんな料理でも活躍する栄養たっぷりの万能食材

・独自で築き上げた生産技術で、安定した供給を実現! 幅広い地域へ種苗を供給しています

 

f:id:minato-daizo:20181201100840p:plain

沖縄県産車海老」手間をかけ、愛情一杯育てたエビだからこそ旨い!  沖縄県の車海老養殖は本土より遅れること昭和46年頃から始まりました。沖縄近海に生息しない車海老がなぜここまで成長できたのでしょうか?配合飼料の開発、沖縄独自の生産技術の確立によりきずきあげられた生産者の技が現在の生産高、生産量を支えています。国産の餌にこだわり、抗生剤を一切使わず、いまなお毎日の目視による徹底した体調管理。地道な努力により安心、安全は守られています。  久米島の沖合612メートルからくみ上げられた海洋深層水、低温で清浄な海洋深層水で健全で安定した種苗を周年供給出来る体制を確立することにより、生産コスト低減、経営の安定、地域水産の活性化、他地域との競争力により、品質の高い沖縄県産ブランドの産地として確立しつつあります。  車海老の腹部の肉の成分は、水分77.2%、たんぱく質20.5%、脂質0.7%、炭水化物0%、灰分1.6%(女子栄養大学出版部発行「ダイジェスト版(四訂)食品分析表」)。水分を除いたほとんどがたんぱく質とミネラルで、低カロリー高たんぱくの健康食品です。殻部分には不足しがちな必須アミノ酸が豊富。特に、エビやイカ、タコ、貝類に含まれる遊離アミノ酸の一種である「タウリン」という成分には、血中コレステロール量を抑制する作用や、脂肪を乳化する働きがあります。疲労回復、視力回復にも効果的であるといわれています。(山本保彦「驚きのサカナ作用」)  綺麗な縞模様を描き、見た目にも美しい車海老。体色は住む環境によって茶系や青系、黒系と異なります。車海老は「出世エビ」とも呼ばれ、10cm以下のものは「サイマキ」、15cmほどのものは「マキ」、そしてそれより大きいものが「車海老」と呼ばれ、最大では25cm以上にも成長します。食感はぷりぷりとして、上品な甘みが絶品。価格は手ごろで、どんな料理にも合う車海老は、今後も販路の拡大に期待が寄せられています。

f:id:minato-daizo:20181025090537j:plain

独自で築き上げた生産技術で、安定した供給を実現!

幅広い地域へ種苗を供給しています

 かつて日本の車海老養殖は、海に仕切りを設置して池をつくり、沿岸地域で漁獲された天然の車海老を収容し餌を与え、成長したものを高値のときに販売するという蓄用方式でした。その後、人工ふ化や飼育手法が開発されたことにより、昭和37年ごろより給餌方式による現在の養殖方法が急速に発展しました。  沖縄で車海老養殖が始まったのは、本土から遅れること昭和46年ごろ。久米島海洋深層水種苗供給センターで種苗を生産します。生産された種苗は県内の組合員へと販売し、それぞれの地域で飼育。関東や関西、九州など全国の市場に出荷されます。温度管理が必要な空輸での輸送のため、冬場の10~2月が最盛期です。

      

今回は沖縄県の車海老を紹介しました。

第122弾は、北海道 函館のごっこ(ホテイウオ)を紹介します。

 

塩干専門みなと水産リニューアルオープン! 

minatosuisan.jp

 

こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

 daizo-m.com

鹿児島県 秋のプライドフィシュ「秋太郎(バショウカジキ)」をご紹介!

 

 

全国プライドフィシュ紹介第120弾!

f:id:minato-daizo:20181025085837p:plain

秋::秋太郎(バショウカジキ)(旬9~11月)をご紹介します。

鹿児島に秋を知らせる魚、「秋太郎」。旨みの詰まった弾力ある身が魅力

 

プライドストーリー

・大きなひれが特徴の、県民に愛される魚。癖のない味わいはどんな料理でも絶品!

・独自の漁法が確立される、カジキマグロ漁業。 旬の時期に県内の各地で漁獲されています

 

f:id:minato-daizo:20181130075701p:plain

秋に旬を迎え、県本土沿岸に来遊するバショウカジキ。体高よりも大きな背中のひれが芭蕉の葉を思わせることがその名の由来で、バレンやハイオなどとも呼ばれますが、鹿児島県民には「秋太郎」という愛称で親しまれています。到来のニュースで秋の訪れを実感するなど、「秋の風物詩」といえる魚であるバショウカジキ。「かごしま旬のさかな(秋)」にも選ばれています。生産量は全国1位で、消費量もおそらく全国1位の鹿児島県民に親しまれる魚です。

 締まりの良い肉は、刺身はもちろん照り焼きやステーキ、フライなどさまざまな食べ方でおいしくいただけます。肉質は少ししっかりしているので、煮物にもぴったり。鹿児島近海に来遊する9月終わりから10月にかけては、最も脂がのる時季。刺身でいただくのが絶品です。新鮮な身はきれいなピンク色で、主に切り身で売られています。厚みがあるものが味がよく、調理もしやすいとされています。

f:id:minato-daizo:20181025090537j:plain

独自の漁法が確立される、カジキマグロ漁業。

旬の時期に県内の各地で漁獲されています

 秋になると県内の各地で漁獲されます。主な産地は甑島周辺や、西薩地区です。

 主に定置網漁とかじき流刺網漁業で漁獲されます。かじき流刺網漁業は刺網漁業の1つで、漁具の位置をいかりなどで固定せず、潮流や風力などを利用して網を流すことでカジキを刺させて漁獲します。漁船には1~3人が乗り込み、日没後に出港し、漁場についてからは風上から風下に向かって投網します。その後、浮子網の端にかかり網をつけて船首につなぎ、網とともに漂流します。22時ごろから揚網を開始し、その後夜明けまでにおよそ3回ほど操業を繰り返します。網は長さ1,000m以内で、各市町村の地先沖合が漁場ですが、知事の許可が必要です。

 

  今回は鹿児島県のバショウカジキを紹介しました。

第121弾は、沖縄県 沖縄産車海老を紹介します。

 

塩干専門みなと水産リニューアルオープン!

minatosuisan.jp

 

こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

daizo-m.com

宮崎県 秋のプライドフィシュ「宮崎イセエビ」をご紹介!

 全国プライドフィシュ紹介第119弾!

f:id:minato-daizo:20181025085837p:plain

秋::宮崎イセエビ(旬9~12月)をご紹介します。

宮崎の秋は「イセエビ」でスタート!

祝いの席を豪華に飾る、めでたさと長寿のシンボル

 

プライドストーリー

・秋の始まりを告げる、宮崎の秋の風物詩。県を代表する魚としてイベントも開催

・禁漁期間を設け、資源を保護。見た目の良さを保つため、漁獲は全て手作業

f:id:minato-daizo:20181129094838p:plain

 

9月に入っても残暑の厳しい宮崎県ですが、イセエビ漁が解禁されると秋の近づきを実感します。  その姿の豪華さゆえ、結婚式や祝い事の料理に用いられることが多いイセエビ。腰を曲げたひげの長い老人に見えることから、長寿のシンボルとして知られています。体型は筒のような形状をしていて、全身は棘だらけの殻に覆われています。浅い海の岩場などに生息し、眩しい光が苦手。そのため昼間は岩陰や穴の中に隠れ、夜になると餌を探して活動します。肉食で、貝やウニを殻ごと噛み砕いて食べるほどの強靱な力を持つ甲殻類です。体長は平均20~30㎝ほどですが、なかには40㎝を超える大物も。姿の良さが珍重されるため、身質よりも、大きさ、姿、色で値が付けられています。  調理法は刺身、蒸し、焼きなどさまざま。地元ではまず胴を刺身で食べ、残った頭の部分や殻で出汁をとり、味噌汁にするのが一般的です。  県では毎年9月から11月を「宮崎イセエビいただきマンス」とし、県内の料理店が自慢のイセエビ料理を提供するほか、各地でイセエビにまつわるイベントやフェアを行っています。

f:id:minato-daizo:20181025090537j:plain

 

禁漁期間を設け、資源を保護。見た目の良さを保つため、漁獲は全て手作業

 宮崎では、9月からイセエビ漁を解禁します。母親となるイセエビ(抱卵エビ)が夏場に産卵を迎えるため、その漁獲を防止し4月から8月を禁漁期間とすることで資源を守っています。  漁獲は「磯建網(いそたてあみ)」という漁具を用い、10時間ほど網を置き、そこに絡まったイセエビを引き上げます。  イセエビは殻ごと料理に利用されることが多いため、見た目の良さが重要です。触覚や脚に傷がつくと値段が落ちてしまうため、獲れたイセエビは手作業で網から外します。形や大きさが厳しく評価されますが、大きいものほど高い値段がつくとは限りません。需要が多いのは、料理に使いやすいとされる200~300g程のサイズです。  水揚げされる漁協は北浦・延岡市・日向市・宮崎・宮崎市・日南市・南郷・串間市東・串間市と、北から南まで幅広く、秋になるとイセエビ目当ての客で盛り上がりを見せます。

 今回は宮崎県のイセエビを紹介しました。

第120弾は、鹿児島県 秋太郎(バショウカジキ)を紹介します。

イセエビについては千葉県のプライドフィシュ「千葉のイセエビ」をご参考に・・・

 

塩干専門みなと水産リニューアルオープン!

minatosuisan.jp

 こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

daizo-m.com

大分県 秋のプライドフィシュ「落ちハモ」をご紹介!

 

 

全国プライドフィシュ紹介第118弾!

f:id:minato-daizo:20181025085837p:plain

秋::落ちハモ(旬10~11月)をご紹介します。

豊富なエサを食べて再び旬を迎える、たっぷり身が肥えた秋のハモ

 

プライドストーリー

・産卵後の旺盛な食欲を満たしたハモは、 上品で豊かな味わいに磨きがかかる

・身を傷つけないよう細心の注意を払い、 延縄・底引き網漁業で漁獲

f:id:minato-daizo:20181127091318p:plain

ハモは魚偏に“豊”という文字の通り、上品で豊かな味わいが楽しめる魚。一般的には夏の印象が強く、主に活魚で京都・大阪など関西方面へ出荷されていますが、大分県の漁業者の一押しは、秋の“落ちハモ”です。秋の“落ちハモ”は、夏の産卵後の旺盛な食欲を満たし、たっぷりと身が肥えて脂がのり、非常に美味です。また、晩秋頃になると体表が金色を帯び、見た目にもとても美しくなります。

 大分県には、山国川や八坂川、番匠川など、山からの栄養を運ぶ川が多く存在します(大分県の一・二級河川の長さは九州で一番)。海へと流れ込んだ栄養分によりプランクトンが増え、それらの豊富なエサを食べて脂がのったハモに成長します。

 大分県は全国有数のハモの好漁場〈主に豊前海(中津から佐伯まで)〉を有していますが、とりわけ有名なのは中津のハモ料理です。江戸時代には、中津の魚屋の軒下にハモがずらりと並べられ、大変な賑わいでした。かつて値段の安い大衆魚であったハモは、中津の家庭では一般的に「ハモちり」にして食べられていました。近年のハモ料理は、湯引きや刺身だけでなく、天ぷら、吸い物、茶碗蒸し、しゃぶしゃぶ、酢の物、ハモ寿司、照焼きなど、たくさんの種類があります。

f:id:minato-daizo:20181025090537j:plain

身を傷つけないよう細心の注意を払い、 延縄・底引き網漁業で漁獲

 大分のハモ漁は、延縄漁業または底曳き網漁業で漁獲されます。ハモの品質の均一化を図るため、サイズ(大・中・小の選別)、蓄養期間(1日以上)、輸送水温(16℃)など、統一した管理のもと出荷しています。中津・宇佐・杵築・日出においては底曳き網にて漁獲され、ハモを傷つけないよう、網を曳く時間をできるだけ短くしています。また、臼杵津久見・佐伯においては延縄漁で漁獲され、帰港後すぐにサイズ別に選別し、専用の水槽で蓄養されます。近年、佐伯湾のハモは延縄漁で傷つけずに漁獲されることから、知名度が上がっています。

 今回は大分県のハモを紹介しました。

第119弾は、宮崎県 宮崎イセエビを紹介します。

  はもについては兵庫県プライドフィシュ「瀬戸内の鱧」、徳島県のプライドフィシュ「とくしまのはも」、山口県のプライドフィシュ「西京はも」をご参考に・・・

 

塩干専門みなと水産リニューアルオープン!

 

minatosuisan.jp

 

こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

daizo-m.com