minato-daizoの日記

魚について色々紹介します。

富山県 秋のプライドフィシュ「富山湾の紅ズワイガニ」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第194弾!

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秋:富山湾の紅ズワイガニ(旬9~12月)をご紹介します。

富山の味覚の女王。癖になる上品な甘みが魅力。

 

プライドストーリー

県内では身近に親しまれる富山の秋の名産品。

 

「かにかご漁」発祥の地、富山県。新鮮なカニがたくさん市場に並びます。

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 紅ズワイガニが生息するのは、水深800m~2,500mの深海。殻全体に赤身が強く、オスは長い足が特徴です。富山湾内で漁獲される紅ズワイガニは3,000m級の山々が連なる北アルプスから流れ出る良質な水や豊富なプランクトンで育つため、その味は格別です。

 水深800m以深に棲む紅ズワイガニを、かごなわを用いて漁獲する方法を開発したのは、富山県魚津漁協の漁業者。富山県は水深800m以深となる漁場が近いため、新鮮な紅ズワイガニを水揚げ後すぐに茹でることができ、新鮮な紅ズワイガニの味を長持ちさせています。

 県内では、地元の漁業への理解とその食べ方と味を学んでもらう一環として、射水市などの小学校の学校給食に一杯丸ごとや、半身などで出されます。昼セリが行われている漁港では、その日に獲れたカニが夕方の食卓に並ぶなど、新鮮で身近な魚として県民に親しまれています。

 また、平成28年から県内漁港で水揚げされた紅ズワイガニを「高志(こし)の紅ガニ(あかがに)」と命名し、その赤い魚体を富山湾にのぞむ朝陽になぞらえ、価値も知名度もどんどん上昇してほしいという願いを込めてキャッチフレーズを「富山湾の朝陽」とし、ホタルイカ(春)、シロエビ(夏)、ブリ(冬)に次ぐ富山県の秋を代表する魚としてブランド化を進めました。その結果、平成29年には「高志の紅ガニ」と「富山湾の朝陽」が商標登録を受けるとともに富山県から「富山県推奨とやまブランド」の認定を受けました。

 また、高志の紅ガニの中でも「紅ズワイガニ・ブランド化推進協議会」が定めたブランド規格を満たす良質なものは「極上」としてタグがつけられます。

 富山湾で漁獲された紅ズワイガニは「旨味」「甘味」ともに抜群であり、また、漁港から漁場までの距離が近く水揚げされたのち1日とかからずに店頭に並べることもできるため、新鮮で最も味の良いものを口にすることができます。

 現在、県内外における「高志の紅ガニ」の知名度向上のため、ポスター・パンフレット等の掲示やイベントでのPR活動を行っています。

 

<「極上 高志の紅ガニ」のブランド規格>

産地:富山県内の漁港で水揚げされたものであること

大きさ:甲羅幅 140㎜以上

重さ:生、茹でともにおおむね1,000g以上

その他:脚がすべてそろっていること

    堅ガニ(身入りが良い)であること

    水温などによる品質への影響を考慮したものであること

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「かにかご漁」発祥の地、富山県。新鮮なカニがたくさん市場に並びます。

 水揚漁港は新湊漁港、滑川漁港、魚津漁港、くろべ漁港、宮崎漁港。富山県が発祥の地である紅ズワイガニの「かにかご漁」で漁獲されています。紅ズワイガニが生息するのは水深800m以深の深海なので、通常漁場は港から遠い沖合ですが、富山湾は大陸棚が狭く、漁港から漁場まで1時間程度で到着することから、鮮度が抜群。自主的な資源管理のもと、漁獲期間を9月1日から5月末頃までとし、年間800tを上限に漁獲されています。

 カニかごなわ漁業は1つ1.5mあるカニかごをロープにいくつも連ねて沈めて獲る漁法。急峻な上に複雑な海流が流れる海底の狙った所に落とすのは、まさに漁師の腕の見せ所。

 9月に紅ズワイガニ漁が解禁されると、富山湾内の各漁港にはたくさんの紅ズワイガニが水揚げされ、各市場は紅ズワイガニで真っ赤に染まり、セリ声で賑わいます。

 

 今回は富山県の紅ズワイガニを紹介しました。

第195弾は、石川県 いしかわのサワラを紹介します。

ズワイガニに関しては石川県のプライドフィシュ「いしかわの紅ズワイ」をご参考に・・・

 

こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

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神奈川県 秋のプライドフィシュ「松輪サバ」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第193弾!

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秋:松輪サバ(旬10~12月)をご紹介します。

身がしっかり詰まった輝く黄金の体。 見た目も味もまさに一級品

 

プライドストーリー

・恵まれた環境と漁師の手によって作られる 最高級の秋の味覚

 

・プロの技で守る、漁獲時と変わらぬ鮮度

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昔からサバの好漁場として知られる松輪周辺の海。沿岸部である東京湾口で漁が始まるのは5月ごろから。夏に向けてだんだん湾奥へ移動していくサバの群れを追い、晩秋には千葉の袖ヶ浦沖にまで漁に出ます。波が穏やかでエサが豊富という恵まれた環境で育つ東京湾のサバ。秋には皮が脂で黄色に輝き、「黄金サバ」と呼ばれています。

 一本釣りされ、人の手に触れることなく出荷直前まで生かされている松輪サバ。鮮度が保たれているため、生食でもおいしくいただけます。しっかり肉付いた体には脂がたっぷり。特に秋のものは格別で、築地市場でも高い評価を得ています。

 魚へんに青と書くサバは、その字の通り青魚の代表格。人間の体に必要とされる良質なアミノ酸血栓を予防するEPAや脳の働きを活性化するDHA、さらに骨や歯を丈夫にするカルシウム、また美容や健康に欠かせないビタミン類も豊富に含まれています。

 松輪サバは、かながわ名産100選に選定され、地域団体商標登録がされています。

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プロの技で守る、漁獲時と変わらぬ鮮度

 松輪サバは三浦半島南端にある剣崎灯台の袂に位置する、松輪地区で水揚げされます。主流は一本釣りによる漁獲。沿岸域に来遊するマサバを、一流の漁師たちが一本ずつ丁寧に釣り上げます。マサバは手づかみすると黒く変色してしまうため、プロの技で指一本触れずに針を外し、魚倉へ移します。魚倉はバネ仕掛けになっていて、サバの重みでふたが開き、入ると自然に閉じます。松輪サバは、漁師たちの光る技と工夫によって、最高の鮮度のまま松輪サバが出荷されています。

 

今回は神奈川県のさばを紹介しました。

第194弾は、富山県 富山湾の紅ズワイガニを紹介します。

さばに関しては茨城県のプライドフィシュ「茨城常磐まさば」をご参考に・・・

 

こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

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茨城県 秋のプライドフィシュ「茨城のひらめ」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第192弾!

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秋:茨城のひらめ(旬9~11月)をご紹介します。

淡白な中にも深いうまみ。 白く透き通る身は刺身が絶品

 

プライドストーリー

・ひらめの中でも評価が高い「常磐もの」 あっさりした身はどんな料理にも合う万能食材

 

茨城県内全域で漁獲される、県を代表する魚

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茨城を代表する魚介のひとつであるひらめは「県のさかな」に選定されています。  ひらめは、晩秋から冬にかけて旬を迎える白身魚。鯛と肩を並べる高級魚のひとつです。その中でも通称「常磐もの」と呼ばれる茨城産のひらめは、市場関係者や食通の間で高い評価を受け続けています。  味は癖がなく淡白、それでいて滋味あふれる肉質。おすすめは刺身やあらい、昆布締めなど生で味わうと最高ですが、煮魚にしてもまた格別です。ムニエルやフライ、フリッターなど洋食との相性も抜群。中落ち部分はアラ煮やアラ汁にすると、上品で深みのある出汁が最高です。忘れてはいけないのが、縁側と呼ばれる部分。ひれを動かす筋肉の部分で、1匹からほんのわずかしか取れない稀少部位である縁側は、脂がしっかり乗っていて食感はコリコリ。刺身でいただくのが絶品です。  茨城県の漁業者は「30㎝未満のヒラメは獲らない、売らない、食べない」をスローガンに資源管理に努めています。また、毎年ヒラメの稚魚を放流するなど、資源量の増加にも努めています。

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茨城県内全域で漁獲される、県を代表する魚

 ひらめは、茨城県内の全ての漁協(平潟、大津、川尻、久慈町、久慈浜丸小、磯崎、那珂湊大洗町鹿島灘、はさき)にて水揚げされています。主な漁法は沖合底びき網漁業、小型機船底びき網漁業、刺し網漁業、釣り漁業、定置網漁業です。  底びき網漁業は、水深の約3倍の長さのワイヤーロープ2本の先にオッターボードと呼ばれる金属製の大きな板を付けて、海中の漁網の位置をコントロールするとともに、網口を大きく開いて、中層~低層にいる魚を効率よく漁獲する漁法です。  漁獲したひらめの中でも、30㎝未満のひらめを再放流するなどの資源管理を行っています。また、10㎝近くまで成長させたひらめの稚魚の種苗放流を行うなどの取組も行っています。

 

今回は茨城県のひらめを紹介しました。

第193弾は、神奈川県 松輪さばを紹介します。

ひらめに関しては大分県のプライドフィシュ「カボスひらめ」、青森県のプライドフィシュ「青森ひらめ」をご参考に・・・

 

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岩手県 秋のプライドフィシュ「庄内おばこサワラ」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第191弾!

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秋:庄内おばこサワラ(旬10~12月)をご紹介します。

日本一のサワラと名高い、山形県漁業の希望の星

 

プライドストーリー

・独自の技術により高鮮度を維持。 「熟成」された刺身は絶品

 

・漁師が一丸となり生産。 山形県が誇るトップブランド魚

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脂の乗りが良く、刺身でも熱を通しても美味しくいただける庄内浜のサワラ。DHAEPA、ビタミンを豊富に含み、健康に良い魚です。おばこサワラは、独自の活〆と神経抜きの技術により、一般的なサワラより長い7日~10日間もの間高鮮度を維持できるようになりました。熟成されたサワラは旨みが増加し、より一層おいしく味わうことができます。築地では日本一のサワラであるとの評価を受け、地元山形市などの内陸地域では高級寿司店での取扱いが広がっています。

 世界初のクラゲ水族館として知られている「鶴岡市立加茂水族館」内のレストラン「浜の台所 魚匠ダイニング 沖海月(おきみづき)」では「庄内おばこサワラ定食」が人気。地元市民にも観光客にも好評です。

 地方卸売市場では、水揚げされた魚の取引額が低価格で不安定という状況を打開するため「漁師自らが値段をつけて販売する」という取り組みを行っています。「庄内おばこ」ブランドは、サワラだけではなく次なる魚種も見据えて商標登録を行っています。

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漁師が一丸となり生産。 山形県が誇るトップブランド魚

 庄内浜おばこサワラブランド推進協議会の会員は17名。北は遊佐町の吹浦漁港から南は鼠ヶ関漁港まで、山形県全域で水揚げを行っています。

 山形では、2007年より徐々に南方系の魚であるサワラの漁獲が増え始めました。それを受け、推進協議会の鈴木重作会長は築地へサワラを送りましたが、東京にはサワラを生で食べる食文化がなかったため全く相手にされませんでした。しかしその後も継続してサワラを送り続けた結果、2年後、築地でもサワラが扱われるようになり、現在では日本一のサワラと呼ばれるまでになりました。

 サワラは1人乗り漁船にて「はえなわ」という漁法で漁獲されます。漁獲したサワラは、協議会員しか知らない独自の活〆、神経抜きにて鮮度が保たれています。

 

今回は岩手県のさわらを紹介しました。

第192弾は、茨城県 茨城のひらめを紹介します。

さわらに関しては香川県のプライドフィシュ「讃岐サワラ」、鳥取県のプライドフィシュ「鳥取のサワラ」、岡山県のプライドフィシュ「朝干(あさび)のさわら」をご参考に・・・

 

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青森県 秋のプライドフィシュ「十三湖産ヤマトシジミ」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第190弾!

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秋:十三湖ヤマトシジミ(旬7~12月)をご紹介します。

豊かな水によって育まれる 旨みたっぷりの濃厚なシジミ

 

プライドストーリー

・自然の恩恵を受けた身は栄養たっぷり。 体にも良い、青森の自慢の味

 

・生産体制を整えて安心・安全なシジミをお届け

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 白神山系の豊かな森から、ミネラルを豊富に含んだ水が絶え間なく注がれる十三湖。この水が、濃厚な味わいで美味しいヤマトシジミを育てています。  シジミは、旨み成分であるコハク酸が豊富。身体に染み入る独特の美味しさも特長のひとつです。肝臓の働きを助ける栄養素を多く含んでおり、疲労回復や二日酔い予防、美肌効果なども期待されています。

 

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生産体制を整えて安心・安全なシジミをお届け

 「じょれん」と呼ばれる漁具を使って捕獲し、十三漁協で水揚げされます。QRコードによるトレーサビリティ体制を整備し、安全・安心なシジミの生産と出荷に取り組んでいます。

 

今回は青森県しじみを紹介しました。

第191弾は、山形県 庄内おばこサワラを紹介します。

 

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北海道 秋のプライドフィシュ「太平洋沿岸のまつかわがれい」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第189弾!

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秋:太平洋沿岸のまつかわがれい(旬9~1月)をご紹介します。

脂のり、うまみ、歯ごたえ。どれをとってもハイレベルな高級魚

 

プライドストーリー

・ほどよい脂と甘みの感じられる、肉厚な白身が自慢。 さまざまな味わい方で楽しめる、万能な魚です

 

・一度は漁獲量が激減した「幻の魚」まつかわがれい。 稚魚放流などにより、着実に漁獲を増やしています

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体は楕円形で体高が高く、黒色の幅広いしま模様が等間隔で背びれと尻びれにあります。うろこははがれにくく、皮膚の表面が松の皮に似ていることから、「まつかわ(松皮)」がれいの名が付いたとされています。

 まつかわがれいは、ほしがれいやひらめと並ぶ高級魚で、かれい類の中で最高に美味と絶賛する人もいるほどです。肉厚な白身は、ほどよく脂がのり甘みがあってしまりがよく、歯ごたえ、うまみも感じられます。一般に魚は、大型になると味が大味になってしまうと言われていますが、実はかれい類などの平ものは、大きい方が美味しいのです。刺身、寿司種として生で食べると最高の味わいであることはもちろん、煮付けにしてもよし、ムニエル、フライにしても美味しいです。調理する人の腕によってさまざまな楽しみ方があります。

 かれいは30種以上も種類があるため、その種類を区別するのはとても難しく、まつかわがれいも同様です。真がれいを代表とする、いわゆる「かれい」も、スーパーでは切り身となって売られていることが多くなり、もとの姿を見る機会も減っています。是非この機会に、まつかわがれいの見分け方を覚えてみてください!

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一度は漁獲量が激減した「幻の魚」まつかわがれい。 稚魚放流などにより、着実に漁獲を増やしています

 主に北海道太平洋沿岸に分布し、水深200m以浅の砂泥底で生息していますが、夏から秋にかけて岸に寄り、3~6月に浅海域で産卵します。北海道太平洋沿岸が日本における主分布地で、過去にはまつかわがれいを専門にねらった刺網漁業もありました。生息量の減少に伴い、近年では、かれい刺し網漁業、定置網漁業、ししゃも桁網漁業などで混獲されるものがほとんどです。

 北海道では、漁獲が激減しはじめた1980年代から、資源を元に戻し、再びあの味を味わえるようにとの思いから資源回復への取り組みが進められ、1987年には日本で初めて人工的に育てた稚魚(人工種苗)の放流が行われました。現在は、人工種苗による放流数の増加に伴って漁獲量は着実に増加しています。

 また、北海道えりも町から函館市南茅部までの豊かな海から水揚げされるまつかわがれいを、「王鰈(おうちょう)」と名づけてブランド化もしています。

 

今回は北海道のまつかわがれいを紹介しました。

第190弾は、青森県 十三湖ヤマトシジミを紹介します。

 

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千葉県 夏のプライドフィシュ「千葉のアワビ」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第188弾!

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夏:千葉のアワビ(旬5~9月)をご紹介します。

磯根で育つ千葉のアワビは引き締まった肉厚な身が自慢!

 

プライドストーリー

・古くから高級品として献上される、優れた味覚。 抜群の栄養価は若返りの薬として扱われたほど

 

・水深15mにまで生息するアワビを獲るのは、熟練の"あま”。 技術と体力を併せ持ち、千葉県自慢の味覚を漁獲します

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黒潮が回流し、その沿岸にはいくつもの「磯根」といわれる岩礁地帯が点在している千葉県の沖合。磯根には、アワビが好んで食べるカジメやアラメなどの海藻類が繁殖しており、千葉県は全国有数のアワビの産地となっています。その中でも殻長12㎝を超えるものが、「房総黒あわび」や「外房あわび」などの千葉県のブランド水産物として認定されています。千葉県産のアワビは身が引き締まり、肉厚で噛めば噛むほど潮の香りが口いっぱいに広がり絶品です。房総自慢の味覚をぜひとも味わってみてください。  千葉県内のアワビ漁の歴史は古く、古墳時代まで遡ると考えられています。奈良時代ではアワビは国家の重要な租税として扱われていました。平城京跡からは、アワビが千葉県の安房地区から贈られた証といえる、安房地区の地名が記載された木簡が多く出土しています。この頃はアワビを生のままで都(みやこ)まで運ぶ技術はなかったため、短冊状に切って干した形で運ばれることがほとんどでした。これは「熨斗(のし)アワビ」と呼ばれ、現在ご祝儀に使われる「熨斗袋」の由来となっています。  古代から不老不死や若返りの薬として扱われたともといわれる高級食材です。良質なタンパク質やビタミンB群、各種ミネラルをバランスよく含み、疲労回復や滋養強壮の効果があるといわれています。さらにタウリンも豊富で、血中の悪玉コレステロールを下げ善玉コレステロールを増やす効果もあるといわれており、高タンパク低カロリーで、ダイエットにも抜群です。

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水深15mにまで生息するアワビを獲るのは、熟練の"あま”。 技術と体力を併せ持ち、千葉県自慢の味覚を漁獲します

 アワビと一口に言っても、その種類は豊富。クロアワビ、メガイアワビ、マダカアワビ、トコブシなどが生息します。最も浅い場所にいるのがクロアワビ、中間にいるのがメガイアワビ。そして15m以上の深さにいるのがマダカアワビです。  アワビ漁の漁期は、漁業調整規則で4月1日~9月15日と定められており、外房海域から内房海域までの多くの漁港で水揚げされています。主に、あま(海士・海女)によって漁獲されており、素潜りで一気に海底まで潜って獲る漁法は体力のみならず高い技術を要します。1回の潜水は、個人差はありますが約2分。それを何度も繰り返す根気の必要な仕事で、漁業者の高齢化からその従事者は年々減少しています。  アワビの資源は減少傾向にあることから、現在では稚貝の放流や、年ごとに漁場を変え、漁場の休息・アワビを成長させる輪採方式をとり入れるなど、資源管理の取り組みを行うことで資源を増やす努力を続けています。

 

今回は千葉県のあわびを紹介しました。

第189弾は、北海道 太平洋沿岸のまつかわがれいを紹介します。

あわびに関しては茨城県のプライドフィシュ「茨城のアワビ」、三重県のプライドフィシュ「三重の海女獲りあわび」、徳島県のプライドフィシュ「県南のアワビ類」、岩手県のプライドフィシュ「岩手のあわび」をご参考に・・・

 

こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!

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