北海道 秋のプライドフィシュ「太平洋沿岸のまつかわがれい」をご紹介!
全国プライドフィシュ紹介第189弾!
秋:太平洋沿岸のまつかわがれい(旬9~1月)をご紹介します。
脂のり、うまみ、歯ごたえ。どれをとってもハイレベルな高級魚
プライドストーリー
・ほどよい脂と甘みの感じられる、肉厚な白身が自慢。 さまざまな味わい方で楽しめる、万能な魚です
・一度は漁獲量が激減した「幻の魚」まつかわがれい。 稚魚放流などにより、着実に漁獲を増やしています
体は楕円形で体高が高く、黒色の幅広いしま模様が等間隔で背びれと尻びれにあります。うろこははがれにくく、皮膚の表面が松の皮に似ていることから、「まつかわ(松皮)」がれいの名が付いたとされています。
まつかわがれいは、ほしがれいやひらめと並ぶ高級魚で、かれい類の中で最高に美味と絶賛する人もいるほどです。肉厚な白身は、ほどよく脂がのり甘みがあってしまりがよく、歯ごたえ、うまみも感じられます。一般に魚は、大型になると味が大味になってしまうと言われていますが、実はかれい類などの平ものは、大きい方が美味しいのです。刺身、寿司種として生で食べると最高の味わいであることはもちろん、煮付けにしてもよし、ムニエル、フライにしても美味しいです。調理する人の腕によってさまざまな楽しみ方があります。
かれいは30種以上も種類があるため、その種類を区別するのはとても難しく、まつかわがれいも同様です。真がれいを代表とする、いわゆる「かれい」も、スーパーでは切り身となって売られていることが多くなり、もとの姿を見る機会も減っています。是非この機会に、まつかわがれいの見分け方を覚えてみてください!
一度は漁獲量が激減した「幻の魚」まつかわがれい。 稚魚放流などにより、着実に漁獲を増やしています
主に北海道太平洋沿岸に分布し、水深200m以浅の砂泥底で生息していますが、夏から秋にかけて岸に寄り、3~6月に浅海域で産卵します。北海道太平洋沿岸が日本における主分布地で、過去にはまつかわがれいを専門にねらった刺網漁業もありました。生息量の減少に伴い、近年では、かれい刺し網漁業、定置網漁業、ししゃも桁網漁業などで混獲されるものがほとんどです。
北海道では、漁獲が激減しはじめた1980年代から、資源を元に戻し、再びあの味を味わえるようにとの思いから資源回復への取り組みが進められ、1987年には日本で初めて人工的に育てた稚魚(人工種苗)の放流が行われました。現在は、人工種苗による放流数の増加に伴って漁獲量は着実に増加しています。
また、北海道えりも町から函館市南茅部までの豊かな海から水揚げされるまつかわがれいを、「王鰈(おうちょう)」と名づけてブランド化もしています。
今回は北海道のまつかわがれいを紹介しました。
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