minato-daizoの日記

魚について色々紹介します。

神奈川県 秋のプライドフィシュ「江の島カマス(アカカマス)」をご紹介!

 

 

全国プライドフィシュ紹介第96弾!

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秋::江の島カマス(アカカマス)(旬9~12月)をご紹介します。

大好物のシラスが多く住む海で丸々と育った、旨みたっぷりの江の島カマス

 

プライドストーリー

・江の島の海は餌が豊富な好漁場!丸々と太ったカマスは脂がのって美味

・定置網では周年、刺網では秋に漁獲。

漁場から10分の片瀬漁港直売所で朝どれを9時から直売!

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ふもとに境川という川があり、栄養塩が豊富な河川水が流れ込む江の島の海。浅瀬が続くため、沿岸の流れを堰き止めて形成される潮目には多くのプランクトンが滞留します。これを餌とする魚が集まる江の島漁場は、カタクチイワシやシラスの好漁場。さらに、その魚を大好物とするカマスやサバ、サワラ、ブリなども多く定置網に入り込みます。なかでも周年を通して多く獲れる「アカカマス」は、相模湾の定置網漁のなかでもトップクラスの漁獲量。豊富な餌を食べて丸々と太った「江の島カマス」は、市場でも高い評価を獲得しています。1年を通して味の良い魚ですが、旬を迎えた10~11月の大ぶりで脂がのったものの味わいは特に最高です。

 関東では、古くから刺身よりも塩焼きや干物でいただくのが定番。皮目に独特の風味があるので皮ごと風味を味わうのがおすすめです。鮮度の維持が難しいカマスですが、近年、江の島片瀬漁協では朝どれのカマスをキッチリと鮮度管理し、片瀬漁港直売場を通じて迅速に流通させています。刺身用、炙り用として重宝され、同漁場の「金アジ」に並ぶ人気の魚となっています。

 カマスにはヤマトカマス(ミズカマス)という種類もありますが、やはりカマスといえば大ぶりで脂ののったアカカマスが主役。自慢の「江の島カマス」、ぜひご堪能ください。

 

「江の島漁場」や「江の島カマス」のこだわり、片瀬漁港直売所で直売する朝どれ地魚情報、江の島の地魚取扱店、味わえるお店情報等を、漁協ブログを通じて情報発信しております。

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定置網では周年、刺網では秋に漁獲。 漁場から10分の片瀬漁港直売所で朝どれを9時から直売!

  餌が豊富でアカカマスが多く生息する江の島漁場では、島の南1kmから片瀬漁港の3km県内という広い範囲にわたって定置網を張ります。定置網漁では、夜明け前に出漁し、両口の網を設置。西側に表層の魚が多く入る落とし網、東側に低層網があり季節ごとに獲れる魚のバリエーションも豊富です。「網締め」と呼ばれる、定置網に入った魚が集まる箱網を狭めて入った魚を水揚げする作業を行い、漁獲します。獲った魚は滅菌冷海水と氷を効かせた最適な状態で鮮度管理を行います。高い鮮度管理技術を誇る江の島のなかでも、「第十一江の島丸」という定置網漁船は、大型クレーンを3基備えているため網締めや水揚げ作業が短時間で可能。高い水準で鮮度保持を行っています。漁獲後は、漁場が近いため、わずか10分で片瀬漁港へ帰港。水揚げした魚は種類や大きさ別に選別し、横浜や小田原魚市場、地域の量販店に出荷されます。旬の秋には、大ぶりで脂ののったカマスを刺網漁で漁獲しています。

 片瀬漁港には直売所があり、朝どれ地魚を9時から直売。地域の料理店の方々はもちろんですが、一般家庭の消費者の皆さまにも、獲れたて鮮度抜群の地魚をお買い求めいただけます。

 

 

今回は神奈川県のカマスを紹介しました。

第97弾は、新潟県 越後の柳かれいを紹介します

 

 

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千葉県 秋のプライドフィシュ「千葉のイセエビ」をご紹介!

 

全国プライドフィシュ紹介第95弾!

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秋::千葉のイセエビ(旬8~10月)をご紹介します。

全国トップクラスの水揚高を誇る、千葉のイセエビ

 

プライドストーリー

・全国水揚げ量1位の実績も持つ千葉のイセエビは、 黒潮に鍛えられた甘くプリプリした身が特徴

・長年の経験がモノを言う「底刺し網」漁法

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イセエビと聞くと、その名の通り三重県・伊勢を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし実は千葉県も日本有数の産地で、過去には水揚高全国1位になった実績もあります。千葉のイセエビは立派な触角と暗赤色の殻を持ち、黒潮に鍛えられて引き締まりプリプリした身は最高の味わいです。

 もともとイセエビは茨城県以南の太平洋沿岸に広く分布し、外洋に面した浅い海の岩礁に生息して、豊富なエサを食べて育ちます。千葉県では房総半島の沿岸に多くの磯根(海藻が茂り、貝類などが棲む海域)があるためイセエビの好漁場となり、この地域のほとんどの漁港において水揚げされています。中でも夷隅東部漁協、御宿岩和田漁協、新勝浦市漁協で獲れたものは「外房イセエビ」として、千葉県ブランド水産物にも認定。外房から内房まで房総半島の至るところで、お造りや焼き物・揚げ物・伊勢海老サラダ、汁ものなどのイセエビ料理を堪能でき、東京近郊からの観光客も多く訪れています。

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長年の経験がモノを言う「底刺し網」漁法

 房総半島の外房から内房に至る漁港で、広範囲にわたり水揚げされるイセエビ。海底付近を移動するイセエビを漁獲するために、「底刺し網」という漁法が用いられています。これは海底に刺し網と呼ばれる網を落とし、絡まったイセエビを捕獲する方法で、網を入れる場所の精度と技術が求められるもの。漁師たちは長年の経験を生かし、魚群探知機などで海底の形状を見ながら、潮の流れなどを考えて網を入れていきます。

 昼から夕方にかけて磯根に網を掛けに行き、翌日の早朝(夜中)に掛けた網を揚げて市場に運びます。それで漁が終わったわけではなく、午前中には網に絡まった海藻などを外したり、岩などにすれて切れてしまった部分を修繕したりする作業にかかります。

 また資源管理のため、県の規則により漁獲禁止期間(6~7月)や漁獲できる大きさ(眼のつけねから尾端まで全長13cm以上)が定められており、漁業者は小型サイズの再放流に努めています

 

今回は千葉県のイセエビを紹介しました。

第96弾は、神奈川県 江の島のカマス(アカカマス)を紹介します

 

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茨城県 秋のプライドフィシュ「茨城のしらす」をご紹介!

 全国プライドフィシュ紹介第94弾!

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秋::茨城のしらす(旬9~10月)をご紹介します。

獲れたて新鮮なしらすは、 プリプリの食感が楽しめる生食が一番

 

プライドストーリー

・カルシウムに加え、DHAEPAもたっぷり。

子どもからお年寄りまで、みんなの体に嬉しい魚

・鮮度維持にこだわり、1艘の船ですばやく漁獲。

技術開発により"自宅で食べられる生しらす"を実現!f:id:minato-daizo:20181010060632j:plain

カタクチイワシやマイワシの稚魚であり、獲れたときは半透明なのに、茹でると白くなることからその名前がついた白子(しらす)。黒潮に乗って茨城県沿岸にやってくる、県を代表する魚介類のひとつです。  カルシウムが豊富に含まれており、しらす100gあたりには成人の1日のカルシウム目標摂取量分約500mgが含まれています。さらに、魚の脂肪酸であるDHAEPAも豊富。体にとても良い魚です。その効果はさまざまで、高血圧や動脈硬化の原因となる血中のコレステロールを減らすこと、血液の凝固を防ぎ、血栓を予防すること、血液中の中性脂肪値を低くすることなどがあります。さらに、老人性痴呆症や頭の働きを良くする効果があるといわれています。  しらす干しや釜揚げしらすに加工されるのが主ですが、獲れたての新鮮な生しらすしらす丼でいただくのが一番。プリプリとした食感が絶妙です。

f:id:minato-daizo:20180512100940j:plain鮮度維持にこだわり、1艘の船ですばやく漁獲。 技術開発により"自宅で食べられる生しらす"を実現!

 県内のすべての漁協(平潟、大津、川尻、久慈町、久慈浜丸小、磯崎、那珂湊大洗町鹿島灘、はさき)で水揚げされています。主な漁法は船曳網漁業です。  一般的に船曳網漁業のしらす漁は、2艘の船で網を曳く2艘曳きで行われますが、茨城のしらす漁は1艘で曳く1艘曳きです。2艘曳きでは、しらすを引っ張りながら30分~1時間以上網を引くため、最初に入ったしらすの鮮度が落ちてしまいます。1艘曳きでは、短時間で網を落とし、網を引くのも短時間。透明なしらすが生きたまま上がってきます。漁獲されたしらすは、素早く氷でしめるため鮮度が落ちにくく、獲れたてのプリプリの食感を残したまま提供することができるのです。  さらに、茨城県水産試験場では、船上鮮度保持技術を開発し、漁業者に普及することにより家庭でも食べられる高鮮度生しらす「海の輝き」を提供できるようになりました。

 

今回は茨城県しらすを紹介しました。

第95弾は、千葉県 千葉のイセエビを紹介します

しらすについては神奈川県のプライドフィシュ「湘南しらす」、大阪府のプライドフィシュ「大阪イワシシラス」をご参考に・・・・・

 

 

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福島県 秋のプライドフィシュ「小名浜の秋刀魚」をご紹介!

 

全国プライドフィシュ紹介第93弾!

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秋::小名浜の秋刀魚(旬9~11月)をご紹介します。

刺身から郷土料理まで、幅広く親しまれる地域に根差した魚

 

プライドストーリー

・鮮度抜群の小名浜の秋刀魚は、刺身はもちろん、「つみれ汁」などの郷土料理でも絶品!

・漁の解禁とともに出漁。北からサンマを追いかけ南下し、大量漁獲

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福島県にとってなくてはならない水産物のひとつであるサンマ。鮮度も美味しさも抜群な小名浜の秋刀魚は、料理や加工品として幅広いバリエーションで楽しまれ、福島の食文化の中心的な食材となっています。

 今では鮮度保持技術が進歩し刺身としてのサンマも一般的に食べられるようになりましたが、かつては漁場が近くなる時期にしか食べることができませんでした。いわき市は、サンマが南下してきたときに近くに漁場が形成され新鮮な魚が手に入るため、刺身で食べる文化が古くから根付いています。

 福島県では大量に漁獲されるサンマを、さまざまな調理法で楽しむよう工夫しています。ミンチにしてネギやショウガなどと混ぜて焼く「ポーポー焼き」や「つみれ汁」は、多くの家庭で親しまれる代表的な郷土料理。さらに加工も盛んに行われていて、「サンマのみりん干し」はいわき市が発祥ともいわれています。

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漁の解禁とともに出漁。北からサンマを追いかけ南下し、大量漁獲

 主に棒受け網という漁法で漁獲されます。福島県には、7隻のサンマ船があります。サンマ漁の解禁とともに北海道沖に出漁し、群れを追いかけながら南下し水揚げを行います。サンマ船が所属するいわき市では古くからたくさんのサンマが水揚げされ、主に小名浜港で漁獲されています。

 

今回は福島県のさんまを紹介しました。

第94弾は、茨城県 茨城のしらすを紹介します

 

 

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山形県 秋のプライドフィシュ「庄内浜の秋さけ」をご紹介!

 全国プライドフィシュ紹介第92弾!

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秋::庄内浜の秋さけ(旬10~12月)をご紹介します。

どんな料理にも最適!一匹丸ごと楽しめる、日本に欠かせない魚

 

プライドストーリー

・さまざまな別名を持ち、日本に古くから馴染む鮭。

庄内浜ならではの「はららご丼」も必見です

・稚魚の育成・放流にはじまり、植栽やツルの下草刈など 「魚の森づくり」活動に精力的に取り組んでいます

 

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古くから日本で親しまれる魚である鮭。「イオ・ヨー・ヨ」とも呼ばれ、その語源は「魚一般」を指す言葉であるため「魚の王」とも呼ばれています。この名前が伝承されていた名残として、庄内浜では今も鮭を「ヨオ」と呼び、シーズンの秋になると一般家庭でも郷土料理の「イヨ汁」が楽しまれます。  また、庄内浜では秋サケの卵をイクラではなく「はららご」という名称で呼びます。シーズンになると、地元の店には「イクラ丼」ではなく「はららご丼」が並ぶのです。庄内浜では、冬のプライドフィッシュの「紅エビ」と同様、独自のネーミングで呼ばれる魚が多いことが特徴のひとつです。それは、庄内浜の漁業者や仲卸、料理屋の多くが古くから「庄内浜の魚であること」に誇りを持っているからだと言われています。また、アイヌ民族は鮭を「カムイ・チェップ・神の魚」と呼び、縄文人は鮭を重要な主食料に生活をした記録も。このように北日本には鮭をめぐる伝承や宗教儀礼が多く存在し、鮭が日本人の生活に根付く魚であることがわかります。

 山形県は古くから鮭の産地として名高く、最上川やその支流は鮭の遡(のぼ)る川として有名です。鮭は川で生まれ、半年後には川を下り海に出て、約3~5年後に成魚としてまた川に戻ります。  庄内浜の鮭は、秋に漁獲されるものは「アキアジ」と呼ばれ、秋に獲れず半年後の5~6月に漁獲されるものは「トキシラズ」と呼ばれます。鮭はエビやカニと同様に「アスタキサンチン」を多く含みます。アスタキサンチンは、カロテノイドという色素成分の一種で身を赤くする働きがあります。抗酸化作用を持ち、ビタミンEが豊富。動脈硬化防止や免疫力アップにも効果があるといわれており、「秋鮭でアンチエイジング!」と紹介されることもしばしばです。  鮮度が良く身が締まり、腹の身が分厚いことから味噌粕漬けや鮭茶漬け、鍋物など、味を染み込ませる料理に適しています。ほかにも塩焼き、照り焼き、ムニエル、ホイル焼き、酒・ワイン蒸し、ステーキ、フライなど多様な料理に向き、エラ以外の内臓、頭、骨まで食べることができる、優れた食材です。

 秋にしか堪能できない庄内浜の秋サケ。地元だけではなく、国内外の観光客のおもてなし食材として楽しんでいただきたい自慢の食材です。ぜひ美食の宝庫、庄内浜でこの味をご堪能ください。

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稚魚の育成・放流にはじまり、植栽やツルの下草刈など 「魚の森づくり」活動に精力的に取り組んでいます

 庄内浜の鮭の定置網漁業は、明治時代の中ごろから盛んに行われるようになりました。7~14tの漁船で地先水深8~10mの漁場へ行き、朝6時、10時、午後1時、4時の1日合計4回で左右どちらかの網口に「起し網」をつけ、留り場船底網を船内に取り入れ、順次袋部までたぐり寄せて網に入った鮭を船内にまくり込み、そのあと投網し元に戻して漁獲する漁法です。  漁獲した鮭はすぐに船内で鮮度維持の処理を施し、鶴岡市にある由良(ゆら)漁港(由良総括支所)、堅苔沢(かたのりざわ)漁港(豊浦支所)、鼠ヶ関(ねずがせき)港(念珠関総括支所)で水揚げされています。市場へ水揚げするとともに素早く箱詰めを行うことで鮮度が保ちながら、地元を中心として全国へ販売・流通しています。

 定置網漁業とともに、禁漁期間や禁漁区を設けるなどの資源保護活動もあわせて発展しています。鮭の稚魚の中間育成や放流活動に加え、山ではネムノキ、カシワなどの植栽、ツルなどの下草刈を行うなど、「魚の森づくり活動」を実施。「いい森はいい水を生み、魚を育てる。」をモットーに、森と河川環境への保護活動を積極的に行い、山を守ることで豊かな海と魚を育て、人間の社会生活や地球環境の保護にもつなげています。  これらの取組もあり、水揚量、平均単価、水揚全額は年々向上し、漁師の所得・やる気の向上にも繋がってきています。

 

 

今回は山形県の秋さけを紹介しました。

第93弾は、福島県 小名浜の秋刀魚を紹介します

 

 

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岩手県 秋のプライドフィシュ「岩手の秋さけ(いくら)」をご紹介!

全国プライドフィシュ紹介第91弾!

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秋::岩手の秋さけ(いくら)(旬9~1月)をご紹介します。

北の海をめぐり大きく成長した身が引き締まったさけと食感はじけるいくら

 

プライドストーリー

本州一の水揚げ量を誇る岩手の秋さけ。秘訣は古くから行われているふ化放流

・県の各所で漁獲される岩手県の最も重要な資源のひとつです

 

川でふ化したさけの稚魚は、3月から5月にかけて海へ下り、1ヶ月ほどを湾内で生活します。この1ヶ月は、北洋へ旅立つための力を蓄える期間。湾内で豊富な動物プランクトンを食べ力をつけます。その後、岩手県では餌の少なくなる5月ごろ、約8~10cmになった大きな稚魚が北洋へ向け移動を始めます。水温が13℃台になる6月下旬には全ての稚魚が旅立ちます。稚魚たちはアラスカ沖・ベーリング海を回遊し、3~5年を経て、生まれた川に戻ります。

 岩手県では自然環境での稚魚のふ化のほか、各河川のふ化場において稚魚の生産・育成を行い、春先に放流しています。この取り組みは、岩手県の秋さけ資源の保護に大きな役割を果たしており、岩手の秋さけは本州一の水揚げ量を誇ります。

 秋さけは、低カロリーかつ良質なたんぱく質が豊富。抗酸化作用があるアスタキサンチンも多く含みます。アスタキサンチンは、さけの赤みの元。本来白身である秋さけの身を赤く色づけています。

 岩手のいくらは皮が柔らかく品質が良いため、市場から非常に高い評価を得ています。これは、岩手県の秋さけ漁の主な漁法が定置網漁であるということに深く関係しています。定置網漁では、網の中に入った秋さけを漁獲しますが、網を揚げる段階ではさけは生きており、水揚げした後すぐに近くの魚市場へ出荷するため、鮮度が非常に良い状態で流通します。それに加えて、いくらは河川に遡上すると粒が大きくなり、皮が硬くなっていきますが、河川に遡上する前に定置網で生きた状態で漁獲することで、柔らかく品質の良いいくらに加工することが可能となります。

 いくらは、頭の働きを良くし、コレステロールを下げる効果があると言われるDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含んでおり、DHAのカプセルと言えます。

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県の各所で漁獲される岩手県の最も重要な資源のひとつです

 岩手県では、12魚市場(八木・久慈・野田・普代・田野畑・田老・宮古・山田・船越・大槌・釜石・大船渡)という多くの漁港で秋さけが水揚げされています。中でも水揚げ量が多いのは、久慈・宮古・釜石・大船渡の4ヶ所です。

 漁法は定置漁業が約9割を占めます。その他にも、磯建網漁、延縄漁が行われています。

 岩手県では秋さけの資源管理を行うため、秋さけが遡上する各河川にふ化場を設置し、採卵、育成、放流を行っていました。しかし、東日本大震災で多くのふ化場が被災したため、一時期の放流尾数が減少してしまい、漁獲量にも影響が出てしまいました。ですが、皆様の様々な支援のおかげで、次々とふ化場を再建することができ、放流尾数を震災前の状態に戻そうと頑張っています。

 

 震災前 425百万尾

 23年度 298百万尾

 24年度 314百万尾

 25年度 387百万尾

 秋さけは、岩手県の漁業の中でも特に重要な魚種であり、多くの県民に親しまれてきた魚であることから、三陸・海の博覧会の開催を記念して平成4年2月21日に「南部さけ」として岩手県の魚に選定されました。

 

今回は岩手県のいくらを紹介しました。

第92弾は、山形県 庄内浜の秋さけを紹介します

 

 

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青森県 秋のプライドフィシュ「青森ひらめ」をご紹介!

 

 

全国プライドフィシュ紹介第90弾!

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秋::青森ひらめ(旬9~12月)をご紹介します。

北国の冷たい海で育つ引き締まった身は

「最高品質」のひらめと謳われるほどの美味

 

プライドストーリー

・名実ともに日本一を誇る「青森ひらめ」。県民の愛情をたっぷり受けた魚です

白神山地の清流が育んだ貴重な資源の保護に努めています

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青森県は、放流尾数・漁獲量ともに日本一を誇るひらめを「県魚」に認定しています。青森のひらめは北国の冷たい海で育つため、身の締まりが抜群。東京の築地市場では「最も品質が良い」との評価を受けています。

 青森では、佐井村漁協、大畑町漁協、脇野沢村漁協、八戸みなと漁協の4漁協にて「青天ひらめ」のブランドづくりに取り組んでいます。それぞれの漁協が、漁獲されたひらめを生きたまま7日~10日間暗くした水槽で安静蓄養させたひらめを「青天ひらめ」と認定。漁獲時のストレスにより失われたイノシン酸(旨味成分)が静養によって回復し、おいしくいただくことができるひらめです。活け締めから48時間後が最も旨味成分の多いタイミングとされているため、食べる日時に合わせて産地から直接お届けするようこだわっています。

 また、世界自然遺産白神山地を源流とする清流と日本海の荒波で育った「鰺ヶ沢ヒラメ」もブランド化を進めています。2010年には東北新幹線開業に向け、鰺ヶ沢を代表する魚としてひらめを使ったご当地グルメが開発されました。地域団体や飲食店による協議にて、多くの支持を得て誕生した「鰺ヶ沢ヒラメのヅケ丼」です。平成23年5月から町内の飲食店等、10店舗で提供を開始しました。各提供店がオリジナルの特製ダレを考案し、ヅケにしたひらめをご飯の上にのせた丼は絶品。お店によってはダシも用意され、お茶漬けスタイルで味わうこともできます。今では、お弁当としても販売されるようになりました。身は高タンパクで低脂肪。ヘルシーなお魚として人気を集めています。

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白神山地の清流が育んだ貴重な資源の保護に努めています

 

 青森ひらめは日本海側・津軽海峡陸奥湾・太平洋側と青森県全域で漁獲されます。主な漁法は一本釣り漁、底建網漁、刺し網漁ですが、定置網漁や底引き網漁でも漁獲されます。  昭和52年から漁獲量が減少し始め、平成元年には200トン前後まで減少しました。しかし翌平成2年からひらめの稚魚の放流を始め、毎年200~400万尾の稚魚を放流しています。その結果、平成12年に過去最高の1,807トンの漁獲がありました。  ひらめの資源量の増加と安定的な漁獲量を維持するため、様々な資源管理に取り組んでいます。青森県では資源回復計画を立て、休漁期間や操業自粛区域の設定、網の目合の制限を設けるようにしています。また漁獲された35㎝未満のひらめは再放流するなど、小型ひらめの保護にも努めています。 

 

 

 

今回は青森県のひらめを紹介しました。

第91弾は、岩手県 岩手の秋さけ(いくら)を紹介します。

ひらめについては大分県のプライドフィシュ「かぼすヒラメ」をご参考に・・・

 

 

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