北海道 秋のプライドフィシュ「小樽・石狩のしゃこ」をご紹介!
全国プライドフィシュ紹介第89弾!
秋::小樽・石狩のしゃこ(旬10~12月)をご紹介します。
春とは違う、引き締まった身の味わい。熟練の漁師たちが届ける石狩湾の秋の味覚
プライドストーリー
・多くの人に食べてほしい!そんな地域の思いと努力
・小樽・石狩のしゃこ、熟練の技で本来の旨さを
しゃこといえば暖海性の日本全域に棲息し、伊勢・三河湾や瀬戸内海が有名ですが、小樽・石狩のしゃこは国内の他産地のものに比べサイズが大きいことが特徴です。
高級すしネタとして認知されているしゃこですが、近年は小樽・石狩のしゃこをもっと知ってもらおうと、地域を挙げてブランド化するための取組みが行われています。その一例として、平成20年より毎年11月に小樽市では小樽しゃこ祭りが開催されており、茹でたて・焼きたての殻付きしゃこが振る舞われる他、同時期にはタイアップした市内飲食店でしゃこメニューが提供されます。また観光・水産関係者有志の試行錯誤の結果、平成26年には大手缶詰製造販売会社とコラボレーションしたしゃこの缶詰販売も実現しました。
漁業者だけでなく、地域が一丸となっておすすめする小樽・石狩のしゃこ、是非ご賞味ください。
小樽・石狩のしゃこ、熟練の技で本来の旨さを
北海道で唯一、しゃこの刺し網漁が行われるのが北海道の日本海側 小樽市や石狩市が面する石狩湾沿岸。刺し網漁とは、魚の通り道に網を仕掛け、網目に刺させたり、絡ませたりして魚を獲る漁法です。漁期は年2回、産卵前の卵が熟した子持ちを狙う4~6月と、脱皮後の身入りのいいしゃこを狙う10~12月があり、秋のしゃこ漁は10月の解禁後、わずかな期間で操業します。
透明度が高い石狩湾のしゃこ漁は、時化で海底が濁ったときに餌を求めて巣穴から出るというしゃこの習性を利用して行われ、荒天の前に投網し、天候が穏やかになってから水揚げする方法のため、一般的な漁とは逆に時化の日が多いほど操業日が増える特殊な漁業です。
しゃこは触覚・脚・鋭いトゲのある尾扇をもち、これらが折れると価値が下がる一方、鮮度が落ちやすく、生きているうちに茹でなければ殻が取り外しにくいため、丁寧な技とスピードが必要となります。
今回は北海道のしゃこを紹介しました。
第90弾は、青森県 青森ひらめを紹介します
こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!
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通常販売価格5,000円~6,000円相当
下記 干物セット2,500円セットイメージ
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通常販売価格8,000円相当
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下記画像(一部抜粋)の干物をランダムで詰め合わせ!
干物セット内容一覧
メーカ-名 | 商 品 名 | 産 地 | 規 格 | 備 考 |
日和屋 | どんちっちあじ開(緑テープ) | 島根 | 1枚真空 | 1枚115~140g |
日和屋 | どんちっちあじ開(緑テープ) | 島根 | 2枚真空 | 1枚115~140g |
日和屋 | どんちっちあじ開(黄テープ) | 島根 | 1枚真空 | 1枚94~110g |
日和屋 | どんちっちあじ開(黄テープ) | 島根 | 2枚真空 | 1枚94~110g |
日和屋 | 真あじ開き(茶テープ) | 長崎 | 1枚真空 | 1枚116~130g |
日和屋 | 真あじ開き(茶テープ) | 長崎 | 2枚真空 | 1枚116~130g |
日和屋 | 真あじ開き(白テープ) | 長崎 | 1枚真空 | 1枚107~115g |
日和屋 | 真あじ開き(白テープ) | 長崎 | 2枚真空 | 1枚107~115g |
日和屋 | かます開 特大 | 国内 | 1枚真空 | 131~155g |
日和屋 | きんき開 大 | アメリカ | 1枚真空 | 150~200g |
日和屋 | 真ほっけ開 大 | 北海道 | 1枚真空 | 280~320g |
日和屋 | さば灰干し(Lサイズ) | ノルウェー | 1枚真空 | 160~189g |
日和屋 | さば灰干し(Mサイズ) | ノルウェー | 1枚真空 | 130~155g |
日和屋 | 真ほっけ灰干し | 北海道 | 1枚真空 | 250~300g |
日和屋 | いわし灰干し | 北海道 | 1枚真空 | 90~110g |
日和屋 | いわし灰干し | 北海道 | 2枚真空 | 90~110g |
丸安 | あじ開き | ノルウェー | 1枚真空 | 1枚330gUP |
丸安 | かさご開き | ウルグアイ | 2枚真空 | 1枚200gUP |
丸安 | 真ほっけ開き | 北海道 | 1枚真空 | 1枚350gUP |
丸安 | つぼ鯛開き | 宮城 | 1枚真空 | 1枚300gUP |
丸安 | さんま開き | 北海道 | 2枚真空 | 7.5kg50尾サイズ |
丸安 | いわし開き | 千葉 | 2枚真空 | 10kg60尾サイズ |
丸安 | あま鯛開き | 中国 | 1枚真空 | 1枚280gUP |
丸安 | まとう鯛フィレ | 青森 | 1枚真空 | 1枚310gUP |
丸安 | 金目鯛開き | N Z | 1枚真空 | 1枚450gUP |
丸安 | かます開き | 京都 | 1枚真空 | 1枚230gUP |
丸安 | 縞ほっけ開き | アメリカ | 1枚真空 | 1枚500gUP |
丸安 | 赤魚開き | アメリカ | 1枚真空 | 1枚400gUP |
丸安 | さば開き | ノルウェー | 1枚真空 | 1枚330gUP |
但馬漁協 | 旨干し 篭入り のどぐろ | 5枚 | ||
但馬漁協 | 旨干し 篭入り カレイ(小) | 5枚 | ||
但馬漁協 | 旨干し 篭入り ハタハタ | 10尾 | ||
但馬漁協 | 旨干し 篭入り キス | 10尾 | ||
但馬漁協 | 旨干し 篭入り げんげ | 15尾 | ||
但馬漁協 | 旨干し 詰め合わせ | いろいろ |
この機会に是非お立ち寄り下さい。
御購入はこちら!
宮崎県 夏のプライドフィシュ「宮崎メヒカリ(アオメエソ)」をご紹介!
全国プライドフィシュ紹介 第88弾!
夏::宮崎メヒカリ(アオメエソ)旬7~8月)をご紹介します。
目が大きく青く光っている「宮崎メヒカリ」! 白身の魚でおいしい脂肪分が多いにもかかわらず、とてもヘルシーで若い人から好評!
プライドストーリー
・唐揚げなどにすれば子供達もパクパク食べる!おいしい「宮崎メヒカリ」を広めるため 地元漁協婦人部で料理講習会を精力的に開催し、今では地元の郷土料理に!
・グロテスクな見た目からは分からない、きれいな海洋深層水の中で育つ「宮崎メヒカリ」! 「宮崎メヒカリ」は、夏7~8月頃が最盛期!
標準和名はアオメエソというアオメエソ科の魚で、目が大きく青く光っているところから、宮崎では、“目光り=メヒカリ”と呼び親しまれています。 地元で親しまれている食べ方は、まず、新鮮で大型のものは刺身が美味です。あしが早い魚なので、地元でしか食べられませんが、柔らかい身とほどよいのりの脂は最高にうまい。他にも、旨味が凝縮された素干しやみりん干し、佃煮、燻製などの加工品もとても美味です!また、白身の魚で脂肪分が結構多いのに、淡泊な味が最近のヘルシー感覚とマッチして、年輩者ばかりでなく、若年層にも大変好評です。また、もともと骨がやわらかいため、唐揚げなどにすると気にならなくなるので、特に子供達は喜んで食べるようになります。 「宮崎メヒカリ」は、かつて、深海えびびき網で獲れると雑魚(やっかいもの)扱いされていました。しかし、そのやわらかい身や脂ののりは雑魚ではありません。そして、そんなおいしい「宮崎メヒカリ」を広めるため、地元漁協女性部で料理講習会を精力的に開催し、その美味しさが徐々に一般の方に受け入れられるようになり、最近では宮崎の県北の郷土料理の素材として、貴重な魚になっております。
グロテスクな見た目からは分からない、きれいな海洋深層水の中で育つ「宮崎メヒカリ」! 「宮崎メヒカリ」は、夏7~8月頃が最盛期!
メヒカリは深海魚で、150~400mの深海に生息し、きれいな海洋深層水の中でエビ・カニ等の甲殻類や動物プランクトン、小魚を食べて育ちます。 宮崎沿岸では主に底曳き網で漁獲され、産卵する5月・6月の禁漁期を除けばほぼ周年水揚げされます。特に、夏7~8月頃は最盛期でもあり、また、漁の解禁を心待ちにしている地元では家庭や料理屋等で楽しまれています。県内では、延岡市・宮崎市の2市で、水揚げされています。
今回は宮崎県のめひかりを紹介しました。
第89弾は、北海道 小樽・石狩のしゃこを紹介します
こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!
大分県 夏のプライドフィシュ「銀たち「くにさき銀たち」「臼杵たちうお」」をご紹介!
全国プライドフィシュ紹介 第87弾!
夏::銀たち「くにさき銀たち」「臼杵たちうお」(旬7~10月)をご紹介します。
キラキラと銀色に輝く、引き締まった美しい身が「銀たち」の証
プライドストーリー
・潮に揉まれ、豊かな海で育った「銀たち」はたっぷり脂がのった絶品。 銀箔の美しさにもこだわり抜いて
・一本釣り・こぎ釣りで身を傷つけずに漁獲。 食卓に届けるまでの処理や出荷にも最大限に配慮
全国トップクラスの生産量を誇る大分のタチウオ漁(平成24年:全国2位)を行う漁業者が推奨するのは、“くにさき銀たち”と“臼杵たちうお”、別名銀たちです。
国東から臼杵の海は、佐賀関半島を境界に、国東側の瀬戸内海(伊予灘)のおだやかな潮流と、黒潮にのった豊後水道の激しい潮流とがぶつかりあう海域。さらに国東半島の豊かな森の栄養が川によって運ばれ、エサとなるさまざまな生物が豊富な環境です。
そんな海域でたくましく育った太刀魚は身が引き締まり肉厚で、コリコリとした歯ごたえのある食感に加え、たっぷり脂ののった甘みのある味が楽しめます。また、一本釣り漁業によって一本一本釣り上げられたたちうおは、「銀たち」の名にふさわしく銀泊がキラキラと光り、見た目の美しさも抜群です。出荷の際には銀泊がはがれないよう気遣いながら、丁寧な箱詰めが行われます。
一本釣り・こぎ釣りで身を傷つけずに漁獲。
食卓に届けるまでの処理や出荷にも最大限に配慮
国東半島沖合から佐賀関沖、保戸島沖にかけて好漁場となっており、国見・姫島・くにさき・佐賀関・臼杵・津久見で主に水揚げされています。
一本釣り漁業で、さらに船を走らせながら釣る“こぎ釣り”のために銀箔が剥がれず漁獲でき、皮つきの刺身にすると見ごたえがあります。また、漁獲後すぐに冷却処理、箱詰め、氷打ちを行うため高い鮮度を保てます。出荷サイズは18本/5kg以上で統一。船上漁獲直後にサイズ別に選別し、キズ物、腹切れなど2級品の混入防止対策が徹底されています。
“臼杵たちうお”におけるこうした取り組みが評価され、2001年に農林水産大臣賞を受賞しました(全国青年・女性漁業者交流大会、漁業経営部門 大分県 獲るだけの漁師から脱却 ~共同出荷への取り組みについて~ 臼杵市漁業協同組合共同出荷組合)。漁協での共同出荷による、①目方不足のない出荷〈風袋込み(5.3kg)〉、②丁寧な取扱いと十分な氷による鮮度維持、③魚体サイズを揃えて出荷(半端なものは別にする)などが受賞に至った主なポイントです。
近年はタチウオの漁獲量が減少していることから、漁業者は休漁日の設定や小型魚及び産卵親魚の保護等の資源管理(大分県タチウオ資源回復計画 平成21年3月30日公表)に取り組んでいます。
今回は大分県のたちうおを紹介しました。
第88弾は、宮崎県 宮崎メヒカリ(アオメエソ)を紹介します
たちうおについては和歌山県のプライドフィシュ「銀鱗の太刀」をご参考に・・・
こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!
佐賀県 夏のプライドフィシュ「呼子のイカ(ケンサキイカ)」をご紹介!
全国プライドフィシュ紹介 第86弾!
夏::呼子のイカ(ケンサキイカ)(旬5~7月)をご紹介します。
コリコリの歯ごたえと甘みがたまらない。全国的に有名な「呼子の活イカ」
プライドストーリー
・活き造りで名を知られる呼子のイカ。 天ぷらやしゅうまい、冷凍パックなど楽しみ方はさまざま
・漁師と仲買、飲食店の連係プレーにより高鮮度のまま提供される活き造りが実現!
日本3大朝市に数えられる「呼子の朝市」で観光客の人気を集める呼子のイカ。なんといっても活き造りが一番です。呼子のイカの活き造りは、昭和40年代に呼子のとある料理店で始まったと言われています。その後、大きな話題を呼んだ活き造りを看板とする店が続出。そうして現在の「イカの町」呼子として知られるようになりました。現代では、年間で数十万人がイカの活き造りを求め呼子に訪れています。 イカの活き造りコースを注文すれば、ゲソなどの部分は天ぷらか塩焼きにしてもらえ、二度おいしくいただくことができます。一夜干しやイカしゅうまいなどのお土産品も人気。近年では、CAS凍結したイカの活き造りパックも販売しており、自宅でも手軽に呼子のイカの活き造りを楽しんでいただけます。 CAS凍結とは細胞を傷つけずに凍らせる特殊な凍結方法で、解凍した際ドリップが出ず、凍結前の鮮度の良いイカを味わえます。
漁師と仲買、飲食店の連係プレーにより高鮮度のまま提供される活き造りが実現!
玄海で最も多く漁獲されるイカで、佐賀の主要な水揚魚種となっています。イカ釣りは昼釣りと夜釣りにて漁獲されます。生きたまま取り扱うことが非常に難しいとされるイカですが、呼子地区をはじめとする玄海地区では、熟練のイカ漁師たちの腕によって最高の鮮度のままで漁獲されます。さらに、仲買や飲食店の人々のイカの取り扱い技術も高度なため、消費者にうまくて甘みのあるイカを届けることができます。このことが、佐賀玄海・呼子地区がイカ活き造りの名産地たらしめる理由となっています。
第87弾は、大分県 銀たち「くにさき銀たち」「臼杵たちうお」を紹介します
ケンサキイカについては福岡県のプライドフィシュ「一本槍(釣ヤリイカ/ケンサキイカ・ヤリイカ)」をご参考に・・・
こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!
愛媛県 夏のプライドフィシュ「松山沖のマダコ」をご紹介!
全国プライドフィシュ紹介 第85弾!
夏::松山沖のマダコ(旬6~9月)をご紹介します。
噛むほどに甘みが溢れる肉厚でやわらかな身が自慢
プライドストーリー
・抜群の環境で大きく育つ松山沖のマダコ。古くから伝わるちらし寿司がオススメです
・伝統ある「たこ壺漁」で健康なタコをじっくり漁獲
マダコが漁獲される松山沖の伊予灘は、海底の砂や小石が多く、藻場もあります。潮の流れは速く、タコのエサとなる小エビやカニ、貝類が豊富。タコの生息地に最適の環境です。恵まれた環境でエサを食べて育った松山沖のマダコは、丸々と太り味も濃厚。一般的には噛み切りにくいとされているタコですが、瀬戸内海産のものは柔らかく食べやすいのが特徴です。
松山地方では、祝い事や訪問客をもてなすときに、「松山鮓(すし)」と呼ばれるちらし寿司を作る習慣があります。瀬戸の小魚でとったダシを使った甘めの合わせ酢で寿司飯を作り、刻んだアナゴや季節の野菜を混ぜ込みます。上には錦糸卵をちらし、タコやアナゴをはじめとする瀬戸の魚をふんだんに盛り付けます。
かつて夏目漱石が正岡子規の家を訪れたとき、子規は松山鮓でもてなし、漱石は大いに喜んだといわれています。
伝統ある「たこ壺漁」で健康なタコをじっくり漁獲
マダコは、今出港や中島沖で伝統的な「たこ壺漁」により漁獲されます。約4kgもあるたこ壺を網の10mごとに壺を1つずつくくりつけ、水深30~40mの海底に沈めると、その中にたこ壺を住処と思い込んだタコが入りこむのです。
壺は、先に沈めたものから順に1日置きに引き上げます。1隻の船で平均100個ほどのたこ壺を使いますが、中に入っているタコは5~6匹程度です。
今回は愛媛県のまだこを紹介しました。
たこについては広島県のプライドフィシュ「三原やっさタコ」、山口県のプライドフィシュ「山口のまだこ」、神奈川県のプライドフィシュ「佐島の地ダコ」、大阪府のプライドフィシュ「魚庭のマダコ」をご参考に・・・
こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!
徳島県 夏のプライドフィシュ「県南のアワビ類」をご紹介!
全国プライドフィシュ紹介 第84弾!
夏::県南のアワビ類(旬2~9月)をご紹介します。
大きく厚く柔らかい極上の身。磯の甘みをお楽しみください
プライドストーリー
・磯の香に包まれる刺身やバター焼きで。肝とともにいただく幸福
・素潜りやひっかけは有史以来の漁法。 採られた海底の宝は丁寧に扱われ活(いき)で流通
徳島県の阿南市以南の海域は、岩礁性の海岸と豊富なアラメ・カジメなどの海藻に恵まれ、あわび類の宝庫です。これら海藻は、透明度高い黒潮と栄養塩豊かな内海水が適度に混ざることで繁茂しています。絶好の環境で育まれたあわび類は、肉厚で柔らかく、なおかつコリコリした歯ごたえと強い甘みが特長です。 貝殻から身を切り離し、たわしでぬめりを取って口器周辺を除去すれば、そのまま薄く切って刺身で食べられます。フライパンで両面を焼いて作るバター焼きもおすすめ。肝は漉してソースにしたりソテーにすれば、磯の香が身の味をいっそう引き立てます。他にも、酒蒸しや天ぷらなど楽しみ方はさまざま。火を通しすぎないことが、おいしくいただくポイントです。 漁獲対象となるあわび類は、「くろ」、「めがい」、「まだか」、「とこぶし」の4種類。身が黒く肉質が硬く甘みが強い「くろ」に対し、身が赤く柔らかいのが「めがい」と「まだか」。「とこぶし」は小型で比較的滑らかな表面の貝殻が特徴です。生息する水深で浅い順に並べると、「とこぶし」、「くろ」、「めがい」、「まだか」となります。「めがい」や「まだか」の生息水深は深いところでは20メートルを超えるため、これを採るには体力と技術力が求められます。 「とこぶし」は6~9月、ほかのあわび類は10~1月に放卵・放精します。受精後の浮遊生活を経て、岩などに付き稚貝となり、珪藻という岩に付着する小型藻類を食べて育ちます。1センチを超える頃から、噛み取ったアラメやカジメなどの大型藻類を歯舌(しぜつ)という器官ですりつぶすようにして食べます。 県の規則により、殻長5cm未満の「とこぶし」、9cm未満のその他のあわび類は漁獲が禁止されていますが、資源を持続的に利用するために、もっと大きくなってから採り始める漁協も多くあります。 あわび類は人工的に生産(種苗生産)できるので、徳島県の栽培漁業センターで生産された多くの稚貝(人工種苗)が放流されています。漁獲されるあわび類に占める人工種苗の割合が多いところでは3~4割に及ぶなど、種苗放流はあわび類の漁獲を支えています。
素潜りやひっかけは有史以来の漁法。 採られた海底の宝は丁寧に扱われ活(いき)で流通
あわびを採る人のことを指す「あま」という呼び名。徳島では、「海女」ではなく「海士」と書きます。あわび漁は、海士により春~夏に行われる「素潜り」と、2~3月に行われる「ひっかけ」という2種類の漁法に分類されます。 別名「息こらえ潜水」とも呼ばれる素潜り。樽(水面で休息するための浮輪)、カゴ(樽に固定して採捕あわびを入れる網袋)、のみ(あわびを岩から剥離する金属製のへら)を使い漁を行います。昔は裸や普通の服で潜っていましたが、近年は多くの海士がウエットスーツを着用し、さらに足ひれをつけることもあります。海面で大きく息を吸った海士は、海底まで一気に潜り、のみを使い岩に固着したあわびを傷つけないよう丁寧に岩から剥離します。達人になると、20mを超える海底で複雑に入り組んだ岩礁の奥深くまで腕を入れることも。そこは「あの岩とあの岩の隙間でこうやって手を伸ばせばあわびがいる」と海士ごとに代々言い伝えられた秘密のポイント。こうして、海士による素潜り漁は受け継がれています。 ひっかけ(別名「いさり漁」)では、小型漁船に1人で乗り、船上から海底を箱めがねで見ながら長い柄付きのかぎであわびを引っかけます。このとき、両手は箱めがねとかぎでふさがっているので、足で櫓を繰り、獲物の上に船を定位させます。手と足の連携によって漁のすべてを1人で行うこの技術は、熟練の漁師だからこそ為せる神業です。 水揚げされたあわびは、すべて活(いき)で流通。水温・気温の高い夏場、常に新鮮な状態で消費者の方々にあわびを届けられるよう、関係者は気を抜けません。
今回は徳島県のあわびを紹介しました。
第85弾は、愛媛県 松山沖のマダコを紹介します
あわびについては茨城県のプライドフィシュ「茨城のあわび」、三重県のプライドフィシュ「三重の海女獲りあわび」をご参考に・・・
こだわり抜いた美味しい漬け魚はこちら!